胡医院

向日市寺戸町の内科、消化器科 胡医院

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ピロリ菌外来

放っておいてはNG!胃の不快感

おいしいものや好きなものを食べているとき、人は幸せを感じるものです。家族や友人と一緒ならば、その幸せは倍増するでしょう。
しかし、胃もたれや胃痛、胸焼けなど、胃の不快感を抱えたままでは食事を楽しむことはできません。加齢とともに胃の不快感を感じる人は少なくありませんが、放置していると胃炎や胃潰瘍、胃がんといった怖い病気につながる恐れもあります。
いまや日本人の国民病ともいわれる胃がん。喫煙や偏った食生活、ストレスなどが原因に挙げられる一方、ピロリ菌が主因であることは意外と知られていません。

 

五十代の半数以上がピロリ菌に感染

ピロリ菌は胃の中に棲んでいる細菌の一種です。多くの菌は強い酸性である胃酸の中では生きていけません。しかし、ピロリ菌は胃酸を中和させる酵素を持っており、その働きにより胃酸の影響を受けずに生息することができます。日本人の五十代以降では半数以上の人が感染しているといわれるピロリ菌。幼少時に不衛生な水や食べ物を口にすると感染するといわれていますが、近年の子どもや四十代以下の感染率が低いのは、上下水道が整備され、戦後に比べると衛生環境が格段に良くなったからと考えられます。
しかし、環境が良くなったからといって安心はできません。お母さんから子どもへ、おじいちゃん・おばあちゃんから孫へ、口移しでピロリ菌が感染してしまう可能性があるからです。ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に炎症を起こし、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がんなどの病気リスクも高まります。自分から子、孫に感染させないためにも、また胃の病気や胃の不快感から解放されるためにも、まずは自分がピロリ菌に感染していないか調べましょう。

 

ピロリ菌除菌で胃がんリスクを下げる

実は胃がん患者の98%はピロリ菌に感染しています。胃がんの死亡率は、肺がんに続き第2位で、年間5万人が命を落としています。ピロリ菌に関しては、2000年から、その検査・除去には保険が適応されていましたが、病名が胃潰瘍など限定されたものでした。その後、除菌が胃がんのリスクを下げることがわかり、2013年からはピロリ菌に関連する胃炎、すなわち、ピロリ菌に感染している人はほぼ全員に保険の適応が拡大されました。
しかし、保険で診療を受けるには、はじめに内視鏡検査を受ける必要があります。先端にカメラのついたファイバーを口または鼻から入れ、胃の炎症の有無や程度を確認します。その後、血液や尿、呼気などにより感染診断を行います。
もし、ピロリ菌の感染が確認された場合、抗生剤二種と胃酸の分泌を抑える薬一種、合計三種の薬を一週間服用して一次除菌治療を受けます。その後の判定で除菌に成功していなかった場合は、抗生剤を一種変更して二次除菌治療を行います。
現在、一次除菌の成功率は70%です。以前は80~90%でしたが、一次除菌に使用する抗生剤の耐性が報告されており、その影響で成功率が下がっているようです。
ピロリ菌の除菌治療は二次除菌まで保険で治療をうけられますが、薬を飲み続ける精神的負担や経済的負担を考えると、一次除菌の成功率を上げておきたいところです。